富士山の神社

富士山の神社:鬼の窟古墳 [206号墳]

富士山の神社:鬼の窟古墳 [206号墳]

御祭神

由緒

西都原古墳群のほぼ中央部に位置する「鬼の窟古墳」と称される206号墳は、直径37m、高さ7.3mの円墳で、周囲に高さ2~2.6mの土塁を巡らせた国内唯一の特色ある古墳です。6世紀後半から7世紀初頭に築かれ、西都原の古墳群で唯一、横穴式石室を有する古墳で最後の首長墓とされています。石室の天井石には畳3畳程の石が使われています。石室の規模は、羨道の長さが4.82m、幅2.29m、高さ1.8m、奥方の玄室は、長さが4.82m、幅2.29m、高さ2.15mあり、全てが加工された切石で積み上げられています。平成7年(1995)から整備を伴う調査が行われ、築造当時の状態に復元・整備されました。

伝承では、木花開耶姫命を嫁にと請う悪鬼が、木花開耶姫命の父神の大山祗命より一夜で石造りの館を所望されて造ったという伝説も伝えられています。西都原あたりにいた鬼が、木花開耶姫命を見初め、大山祗命に嫁にと請います。困った大山祗命は、夜明けまでに大きな石の窟屋を造ることができたら娘をやろうと承諾します。喜んだ鬼は早速岩屋造りに取り掛かり、夜明け前に完成して安心した鬼は眠ってしまいます。

一方、出来る筈は無いと思いつつ、心配になり様子を見に来た大山祗命は、すっかり完成した岩屋を見て驚きます。大山祗命は、疲れて眠り込んでいる鬼に気付かれないように、岩屋の天井石を1枚抜き取り、投げ捨てます。大山祗命は岩屋が完成していないことを理由に鬼の申し出を断ったとされています。

写真

鬼の窟古墳

鬼の窟古墳

鬼の窟古墳

鬼の窟古墳

鬼の窟古墳

情報

住所宮崎県西都市三宅 [西都原古墳内]
年代6世紀後半から7世紀初頭
関連 石貫神社(参道に鬼伝説の天井岩を祀る)
大山祇陵(大山祇命の陵)
都萬神社(木花開耶姫命を祀る)

地図・マップ

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